はなのあ流儀

丁寧な暮らしを目指しています。生活の知恵やライフスタイルについてつづります。

30代の独身男がフリーランスになって実感している本音。デメリットや不安を告白します。

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わたしはフリーランスで仕事をしています。もちろん、個人事業主としての届けや、確定申告もちゃんとやっています。

働くというと、公務員や正社員という道が一般的だと思うのですが、わたしはその道を選びませんでした。

フリーランスというと、響きはカッコイイ感じもしますし、特別な存在のような印象もあるかもしれません。

でも、本当のところ「フリーランスってどうなの?」って、実情が気になる方もいらっしゃると思うのですね。

今回は、わたしがフリーランスとして働いていて実感している本音と、メリットやデメリットについてお話します。

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フリーランスを選んだ理由や経緯を本音で語ります。

わたしがフリーランスという働き方を選んだのには理由があります。

ズバリ「自分の好きな仕事がしたいから」これに尽きます!

な~んて、カッコよく言いたいですが、実はそうでもありません。仕事をとるためには、その方法しか見つけられなかったというのが本音です。

わたしは、20代の初めに職業訓練にかよったことをきっかけに、パソコンインストラクターになりました。

その頃は、ワードやエクセルなど、パソコンの使い方を教える人に需要があって、指導員を育成するための訓練も行われていたのですね。

はじめは「普通の人よりも少しでいいから、パソコンが使えるようになりたい!」くらいの気持ちで参加していたのです。

ところが、職業訓練の先生はガチで厳しくて、毎日、毎日の勉強量も半端なかったことを覚えています。模擬授業の計画や準備なんかも大変でした。汗

もちろん、無職の状態でしたから収入はありませんでしたが、3か月弱の受講期間中に、最低7つくらいの資格取得と、資格取得の要件になる特別講座を受けなければなりませんでした。もちろん、すべての費用は自費です。総額20万くらいはかかりました。汗

強制ではありませんでしたが、資格をとらなければ、ただの訓練終了生でおわってしまいます。だから、両親に相談をして借金をしました。汗

おかげさまで、すべての資格試験に合格をし、インストラクター資格も取得することができました。

当時は、マイクロソフト認定インストラクター(MOT)というと、そこそこ通用していたんですよ。

インストラクターの時間単価はよかったが派遣がメイン

さてさて。パソコンインストラクターの入り口に立つことができたわたしですが、現実はとても厳しいものでした。

パソコン講習会やパソコン講座の講師としての仕事や求人はあったのですが、正社員でという点では、就職に結びつけることができなかったのですね。

なぜかというと、当時はワード、エクセルなどのインストラクターは女性の仕事であって、男性でもOKと言ってくれる企業には巡り合うことができませんでした。

インストラクター業界では、男なら「システム、ネットワーク、プログラミング」という風潮が強かったように感じています。

「女性が活躍中の職場です」「女性の設備しかありません」「女性の中では働きにくいでしょ?」などと、応募の段階でダメだったり、面接までいっても、結局は性別の壁が厚かったです。涙

さらに、当時は今のようにスマホなんてありませんでしたし、インターネットも普及しだしたくらいの時代でしたから、無知のままに、選択肢もわからないまま、世の中の厳しさに揉まれるしかありませんでした。

だけど、どうしてもパソコンのインストラクターとして働きたかったわたしは、短期でも長期でも、とにかく仕事を得るために「派遣社員」を選択しました。

派遣社員としてならば、仕事はありましたし、時間単価も他の仕事より良い方だったと思います。ですが、安定とはほど遠い暮らしでしたね。

ただし、それでも耐えながらやっていると、キャリアはついてきますから、数年後に次のステップに進むことができました。

契約社員として雇用されるようなった!

次のステップとして、派遣社員での仕事の中で「契約社員として働きませんか?」という話をもらうことができました。

もちろん、喜んで受けましたよ~♪

だって、そこは「何年かかってでも、最後はここで働きたい!」と願っていた、わたしの中での最終目標だった会社に勤めることができるのですから。笑

これは、本当に運をつかんだと思いました。こんなラッキーは二度とないと思っています。

ところが、配属部署は1年弱で廃止になり、契約も期間満了のタイミングで終了となりました。他の部署でもよいならば、という話もあったのですが、わたしはインストラクターの仕事を優先して、話を断りました。

そんなこんなで、何度か専属インストラクターとしての契約社員で働いていたのですが、あるとき「契約社員」という形式が崩れることになったのです。

業務委託がフリーランスへの転機になった。

数年前になりますが、それまでの契約社員としての働き方にメスが入りました。

「業務委託」ということで、仕事を受けることになったのです。つまり、雇用の関係がなくなったのです。わたしだけでなく、同僚や先輩も同じことになりました。

仕事としては、これまでと何にも変わらないような日常なのですが、ぶっちゃけ「外注さん」になったということですよね。

そして、会社のスタンスとしては「仕事があるときはお願いします。仕事がないときには来なくて結構です。」ということ。

さらに「あなたたちを雇用しているわけではありません。仕事がない、生活に困るといわれても、当社には関係ありませんよね?」と突き尽きられたも同然なのです。

もちろん、そういう言い方をされたという事実はありません。そんなことを正面から言えるとしたら、どうかしてると思います。

これがきっかけで、わたしは個人事業主として、フリーランスとして働くことにしました。

きちんと、けじめをつけた方がスッキリするし、少なくともその方が、仕事をしていく上でもプラスになること、プラスにとらえられることが多くなると考えたからです。

ですが、フリーランスになって数年経ち、30代も後半に入ってきて感じるのは「結構キツイ」という現実でした。笑

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フリーランスになって感じているデメリットや不安

フリーランスとして働くようになって、何よりもやりがいを感じるのは「自分の好きな仕事ができる」ということです。

仕事は基本的に「業務委託」として受けることにしていますから、内容を吟味して断ることもできるのですね。(基本的には前向きに検討して、うけることが多いです。)

ですから、押し付けられるような仕事ではなくて、選んだ仕事ができるといのは最大のメリット言えます。

ですが、それ以上にデメリットや不安が大きいです。

フリーランスは自由なイメージがあるかもしれませんが、自由と引き換えにした代価だってあるんですよね。汗

代理が立たない。すべて自分の責任。

わたしは単身でフリーランスをしていますから、代理を立てることができません。

仕事を受けるのも、実際にこなすのも、交渉もすべて自分の責任です。

当然、委託業務の中でトラブルなどが発生したときも、自分で責任をとらなければなりません。

健康管理、体調管理も含めて、ぶっ倒れるなんて許されないというのは怖いですよね。汗

いまは、元気ですから気合いで何とかなりますが、何かが起こったときには破綻してしまうと思います。

企業からの保証は一切なし!社会保険も厚生年金もない。

フリーランスは、会社や企業からの保証が一切ありません。

当然、社会保険も厚生年金もありません。退職金やボーナスといった、手当や保証も一切ないのですね。

大した問題ではないと感じるかもしれませんが、わたしはとてもネックになっています。

やっぱり、こういうのは歳を重ねるごとに不安になってきますし、やっぱりバックヤードがしっかり保証してくれる環境の方が安心感がありますよね。

何もないわたしは、正直、とっても不安です。

プライベートと仕事の区切りがつかない。

わたしは、インストラクター業務以外にも、業務委託を受けます。

ですから、家に帰ってからも仕事をすることが多く、プライベートな時間なのか、そうでない時間のか。プライベートな空間なのか、仕事空間なのか。

そういう部分があいまいになってきて、ホトホト疲れ切ってしまうことも多いです。

スケジュールも、仕事がなければ休みですが、仕事が入ってしまえば、暦とは関係なく働くことになります。笑

自分で管理できていないのが悪いのですが、こういう点も含めて自己責任です。

仕事と収入が安定しないと大変!

やる気はあっても、仕事のオファーが無くなってしまえばそれまでです。もちろん、収入も途絶えることなります。汗

実際にやってみてわかったのですが、仕事の有無は生活への影響が大きいです。

わたしの場合は、別段、営業をかけたりもしませんから、お得意さまからのオファーが無くなってしまえば、それまでなんですよね。

いまは、線が細くなっても、なんとか切れることなく仕事がありますから生きています。だけど、いつまで続くのかの保証はありませんから、そう考えるとすっごく不安になります。

自分の能力を高め続けないとクオリティが下がる!

わたしの場合は、特にそうだと感じているのですが、自分の能力を高めていかないと、いずれ需要がなくなってしまいます。

すぐれた人材は他にもたくさんいるからです。だから、他に負けないように自己研鑽していかないといけませんよね。

30代になって、自分の能力ののびしろがなくなってきていることを痛感しています。20代の頃とは違ってきているのですね。

だけど、自分が商品そのものですから、積極的に磨いていかないとお話にならなくなってしまうのも、フリーランスの宿命だと思っています。

ということで、今回はわたしのフリーランスとしての本音の部分を語ってみました。

傍からみると華やかに映る一面もあるとは思いますが、内情は決して良いことづくめではありません。

働き方も多様化してきている現代。フリーランスというスタイルは、これからもっと増えていくのではないかと思っています。

もし、フリーランスになるのであれば、よ~く考えてから選ぶことをおすすめします。

今回の記事がみなさんの参考になればうれしいです。

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