冬ならではの家電製品ってありますよね。わたしもいくつか持っていますが、その中でも忘れられないものがあります。
それは、知人から頂いた韓国土産の家電だったのですが、忘れもしない「オンドル」という名前のものでした。
ところが、それが事件のはじまりで、夜中に使用していたところ本当に死を覚悟するような体験をすることになりました。
今回は、韓国土産の家電製品「オンドル」で死にかけた事故の状況と、後日のクレームへの対応に茫然とした体験をお話します。
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謎の家電「オンドル」って何?
今回のお話はいまのことではなく、数年前の話です。
韓国旅行のお土産として知人から頂いた謎の家電「オンドル」。その正体は「電気あんか」のようなものです。(寝る時に使うほかほか家電ね。笑)
大きさは直径20cmくらいの円形で、厚みは5cm以上あったと思います。とても重量感があって、中に石が入っているということでした。
この石を電気で温めると、遠赤外線効果のようなものが出てきて身体の芯から温まるというもので、一定時間たってオンドルが温まると自動的に電気が切れる仕組みになっています。
説明書は韓国語だったのですが、日本語で書かれたメモ程度の小さな説明書も入っていて「おやっ?」と感じていました。
ところが、使ってみると、本当にメモ程度の説明書で十分なくらい、簡単に使うことができて、本当にビックリするくらい温まるんですよね。
わたしは本当に良いものを頂いたと喜んでいました。
数日後に大事故発生!夜中に死にかけた!
さぁ、ここから大変なことになります。
使い方にも慣れてきて数日たったある日、夜中に危うく死にかけるという大事故が起こったのです。
わたしは、いつものようにオンドルを使って就寝すると、その日に夢を見たのですね。
その夢が今でも鮮明に思い出せるのですが、面白いので簡単にお話しますね。
仕事に向かう途中、自分の身体が突然、異臭を放ち出します。
このニオイが強烈で、酸っぱいような、化学物質の何かがニオイを放っているような、とても人間の体から出るとは思えないニオイで、それに苦しむという夢なんです。
ところが「自分がそんなニオイを放つわけない!」と強く意識できたことが幸いでした!ハッと目を覚ますと、大変なことになっていたのです!
部屋中に煙が充満していて、異臭に満ちていた。
目を覚ますと、目がかすんでいるのかと思うくらいに部屋中に煙が充満していました。
実家の自室のはずなのに、家具の配置も壁との距離も、何もかもがわからなくなるくらいだったのですね。
それよりも、ニオイが酷くて「これは吸ったらあかんタイプのヤツや!」と本能的に察することができました。
慌ててベッドから跳び起きると、おそろしいことになっている場面を目の当たりにすることになります。
迫る勢いで青い火が走ってきた!
バッと跳ね起きると、今まで自分が掛けていた毛布の上を青い炎が走ってくるのように見えました!
毛布が青かったせいなのか、火が青かったのか正直、わかりません。ですが、火災予防の動画で見る「フリースに引火」したような火の広がり方をしてきたんです。
わたしは降りかかる火の粉を払うように毛布を振り払いました。
ところが、さらにヤバイ自体に気づくことになります。
オンドルが焼けてマットレスに埋まっていた!
ベッドを振り返ると、大変な事態を目の当たりにします。
なんと、オンドルが火を噴いていて、それが重みでベッドの中に沈んで行っているのです。オンドルの形のまま穴が開いて焼け落ちているんですよ!
わたしは、とっさに電源コードをコンセントから抜きました。オンドル本体との接続部分は火を噴いているのですが、熱で変形したのか、溶けたのか、引っ張っても抜くことができませんでいた。
オンドル抱いて寝ていたのに、わたしは火傷をすることもなく無傷!それだけでも奇跡。こんな高熱の石が身体に乗っていたら地獄を見ることになったでしょう。
どうして無傷で済んだのかは分かりませんが、危うかったことだけは間違いありません。
掛け布団にもくすぶる火が見えた!
「とにかくこの部屋から急いで脱出しなければ!」
その一心で部屋の出口を手探りで探し、なんとかドアを開けることができました。
そのまま逃げればよかったのですが、部屋の中を見ると、掛け布団にも火がくすぶっているのに気が付いたのですね。
何を思ったのか、わたしは、火のついた布団と毛布を抱きかかえ、2階の部屋から玄関まで一気に駆け降りると、雪の中に布団を放りました。
「ごめん!やばいことになったー!」と家族にも危険を知らせ、みんなが避難しだしたことを確認すると、バケツに水を汲んでベッドの鎮火に向かいました。
おかげ様で、家の中での話で済む程度のボヤで済んだのですが、危うく大事故につながるところでした。
けが人なし、家も燃えることはありませんでした。燃えたのはオンドルとベッド一式と布団たち。その程度で済んで本当によかった。
だけど、よくよく考えると、あのまま目がさめなければ死んでいたかもしれませんよね。汗
後日、オンドルの販売元に連絡をした。
今回のオンドル事件は、オンドルが温まったときに切れるはずの電源が切れなかったことが原因なのではないかと思います。
あまりにもひどいことになったので、文句のひとつも言ってやろうと、連絡先を調べました。
すると、驚愕の事実。販売元はガッツリ日本でした。笑 韓国土産と違うんかい!
とりあえず、販売元に連絡をするととても淡泊な応対。「お怪我はありませんか?」の気づかいの言葉もなく「状況をおきかせください」「大変申し訳ありませんでした。」で終わったも同然です。
怒る気も、何もかもが失せてしまい、虚しいような、悲しいような、何とも言えない気持ちのまま、その後の時間を過ごしました。
まさかの荷物がわたしに届いた。
数日後、わたしの手元に荷物が届きました。
差出人を見てみるとオンドルの販売元からのもです。
まさかと思い箱をあけると、新品のオンドルと、謎の延長コードが入っていました。汗
手紙を読んでみるとビックリするようなことが書かれているんです!
「この度は、ご迷惑をおかけしました。
新しいオンドルと、電源タイマーをお送りします。」
電源タイマー?と思ったのですが、延長コードにダイヤル式のタイマーがついたようなケーブルが同封されているんですよね。
そのタイマーケーブルに、これまでと同様、オンドルの電源ケーブルをつなげて使えという話なのです。
そんなのってアリ!?その程度の問題でこの事故は防げるの?!と大いに疑問をもち、頂いた荷物は使うこともなく倉庫に眠ることになりました。
※この部屋に引っ越すときに、たしかゴミ処理センターに持ち込んだはず!
ということで、今回は冬ならではの家電、電気あんかで死にかけた体験についてお話しました。
就寝時に使う家電って、うっかりすると、火傷や事故につながることもあります。
使い方や安全に動くかなど、定期的にチェックして安全に気をつけることが大事ですね。
今回の記事が皆さんの参考になればうれしいです。
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