わたしが2018年から見始めたテレビ番組で、最高に面白いと感じているのが「プレバト」です。
毎週木曜日の19時から放送されている番組で、ダウンタウンの浜ちゃんが司会。各回ごとに、芸能人が俳句、水彩画、書道、消しゴムハンコなどで「才能アリ、凡人、才能なし」の格付けバトルを繰り広げます。
その中でも、ドはまりしてしまったのが「俳句の才能査定ランキング」のコーナーです。
切れ味するどい夏井いつき先生がテーマを出題し、梅沢富美男、フジモン、キスマイなどの芸能人が俳句に挑戦します。
俳句なんて全く興味もなかったですし、ルールも詳しく知りませんでしたが、ふと見た作品に身震いするほど感動してしまったんですよね。
今回は、わたしが本当に気にいって覚えている名句と楽しみ方を紹介したいと思います。番組をしらない方も、是非、ご覧になってみてくださいね。
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俳句の音の響きを楽しむ!
わたしは俳句のことには詳しくありません。
五・七・五の十七音でよむということと、季語を必ず入れるという程度のルールしか知らないので、普通にテレビを観て楽しんでいるだけです。
俳句というと、なんだか小難しい表現で、昔の言葉を使った、おじいちゃんの趣味のように感じるかもしれませんが、そんなことはないんですよね。
日常のひとコマ、些細な一場面を、たったの十七音の中でどれだけリアルに表現できるか、どんな言葉で紡いでいるかに注目するだけでも面白いですよ。
何も知らないからこそ、表現ひとつ、音の響きひとつから、作品の中の世界観、光景、場面、においなどのイメージが広がるかがポイントだと思っています。
プレバトの番組内では、芸能人の方が作った俳句を夏井いつき先生が添削してくれますから、どこをどのように直すと、より伝えたいことが表現できるのかを解説してくれます。
これが本当にわかりやすくて楽しい!相手がだれであろうとメッタ斬りです。笑
番組はかなり前から放送されていたようなのですが、俳句の格付けランキングを見ていると、芸能人でも芸人でも、きちんと勉強を継続している方はどんどん上手になっているのがわかります。
年末、年始に向けては、特番などで絶対に俳句コーナーがあるはずですから、是非、一度ごらんになってみてくださいね。
わたしが選んだプレバトの名句
わたしは、プレバトのある日は、バッチリ録画をして何度も番組をみさせてもらっています。そのくらい好きな番組なんです。
それでは、俳句コーナーの作品の中でも、わたしが好きな俳句をいくつか紹介したいと思います。
俳句は五・七・五で詠むのが基本ですが、例外もあります。そして、表記するときには、一続きで区切らずに書くそうです。
手袋を外して撫でる猫の喉
(キスマイ・北山宏光)
紅葉ふるコントラバスを弾くはやさ
(ノンスタイル・石田明)
秋天を抜け百年をゆく飛球
(ノンスタイル・石田明)
鰯雲仰臥の子規の無重力
(東国原英夫)
羊群の最後はすすき持つ少年
(藤本敏史)
少量の秋の来ている外野席
(藤本敏史)
マッチ箱の汽車眩し夕虹の街
(藤本敏史)
頬紅き少女の髪に六つの花
(梅沢富美男)
旱星ラジオは余震しらせおり
(梅沢富美男)
【添削前】軒つらら触れんとせがむ肩車
【添削後】肩車せがむ氷柱に触れたくて
(多岐川裕美)
雪原や星を指す大樹の骸
(キスマイ・千賀健永)
とってもシンプルな言葉だけで綴られているのに、目の前にその光景がありありと見えてくるもの。音の響きや流れがとても心地よいもの。イメージがぶわぁ~っと広がっていくもの。どれも素晴らしいと感じています。
とくに千賀さんの句は鳥肌が経つほど感動したのを覚えています。俳句を知らないわたしが、突然見せられたこの句に、こんなに身体が震えるような体験をするなんて信じられません!
「わぁ!いいなぁ~」とか「うまいなぁ」とか、そういうのをすっ飛ばして、こんなに直球で感じるものがあるなんて、本を読んでも、映画を見ても、ここまでの感動って、体験したことがないかもしれませんね。ガチで。汗
たったの十七音で、ここまで表現できる日本語の奥ゆかしさに気づかされる今日この頃です。自分の使っている言葉の稚拙さにうんざりすることもしばしば。笑
また、夏井先生の解説を聞いていると、だんだん俳句を鑑賞するときのポイントや、添削が入る意味なんかも解るようになってきて楽しいですよ。
わたしは、すっかり虜になってしまい、俳句の本も買ってしまいました。
だけど、作ろうと思うと、なかなか難しい。全然、まとまらないし、納得もできないんですよね。プレバトに出ている人たちは、相当の時間かけていると思います。汗
過去に放送された俳句は「もう一度楽しむプレバト俳句」でもご覧いただけますよ。
プレバトは、俳句だけじゃなくて、水彩画、消しゴムハンコなど、楽しめるテーマが盛りだくさんです。
意外な才能を秘めた芸能人がどんどん発掘されていくのも面白いですし、趣味や楽しみを探している人にもおすすめです。
テレビのよいところは「えぇ!?この人からこの作品が生まれたの?!」というギャップ。これを見ることができるのも楽しみのひとつだと思うんですよね。
ということで、今回は、わたしが2018年にドはまりしたテレビ番組「プレバト」についてお話しました。
プレバトは木曜日の19時からTBS系で放送されているので、是非、一度ご覧になってみてくださいね!
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