一人暮らしをはじめてから、できるだけ自炊をしようと頑張っているわたし。
最近、包丁の切れ味が悪くなっていることが、とても気になっていました。大した調理もできないのですけど、決定的な問題点があったのですね。
包丁研ぎは簡単にできることではありません。
そこで、近所のスーパーに定期的に出店されている、包丁研ぎ屋さんにお願いしてみることにしました。
はじめての利用だったのですけど、おじさんとのお話のなかで、とても勉強になるお話を聞くことができたのですね。
今回は、包丁研ぎ屋さんの料金と、研ぎ師さんにお願いするメリットについてお話したいと思います。
以外と盲点になりやすいポイントがありますから、是非、読んでみてくださいね。
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包丁の切れ味が悪いと気づいた理由。
わたしが現在のお部屋で一人暮らしをはじめるようになってから、1年半が経とうとしています。
少しずつレパートリーが増やせるように、自炊もコツコツやっている私なのですけど、包丁の切れ味が悪くなっていることは以前から気になっていました。
実は過去に、厨房見習いをしていたことがあり、そのときは日替わりで3人の板長に仕えていました。
和食、洋食、何でも屋の3人だったのですが、それぞれに流儀や流派があるようで、所作を含めて、教わったこともそれぞれに違っていました。(だから、とても大変だったのだと思います。汗)
和食の板長からは「切るときは奥に押すように使う」と教わり、洋食の板長からは「切るときは手前に引くように使う」と教わりました。
当時は洋食の板長とのつきあいが長くなりましたから、何本かの包丁を使い分けて下準備ができるくらいにはなりました。
ですから、今でもできることならば、引いて切るようにした方が楽にできることが多いです。
ところが、この方法は包丁の切れ味が悪いと作業効率が落ちるんですよね。汗
ですから、ここ数か月は和食の板長の教えに習って、押して切るようになっていました。これだと、力を入れれば多少のことは何とかなるのですが、それにしても切れ味が悪すぎると感じていました。
上の写真がわたしの包丁なのですけど、刃の部分からエネルギーを感じません。見るからに、くたびれているような気がします。
そこで、包丁研ぎをお願いすることにしたのです。
包丁研ぎ器はおすすめしない。
包丁の切れ味が悪くなったときには、包丁研ぎ器で簡単に切れ味を復活させることができるという話がありますよね。
わたしも使ったことがあるのですが、たしかに切れ味は復活するように感じます。
ですが、わたしが厨房見習いをしているときには、どの板長にも「市販されている包丁研ぎ器は絶対に使うな」と厳しく指導を受けました。(結局「研ぎ方を教えるには早すぎる」の一点張りで、最後まで教わることもできませんでしたけど。涙)
あれは、刃の部分に角度がつくので、きちんと引っかかて切れるように感じるけれど、結果的に刃がボロボロになるという話だったのですね。
当時は本当かどうかわかりませんでしたが、偶然、今回お願いした包丁研ぎ屋さんのおじさんも全く同じ話をしてくれました。
さらに、まったく気が付かなかったのですけど、研ぎ師のおじさんが面白い話を聞かせてくれたのですね。
「包丁研ぎ器は刃に角度がつくだけで、きちんと研げていないんだよね。
だから、刃がボロボロになったまま、どんどん削るようなことをしてしまうでしょ?
ボロボロにこぼれた刃で切るんだから、カスが少しずつ身体にも入る可能性があるよね。小さい子がいる家庭が心配だ・・・」
世間話がてら聞かせてもらった話なのですが、これはとっても興味深い話だなぁと思いました。
たしかに、考えてみればそういう可能性だってあるかもしれませんよね。
ちなみに、大人は多少のことは気にしなくても大丈夫なんですってw だけど「こどもが・・・」という部分は目がマジだったので、とても印象的でした。
包丁が傷む理由はまな板にあり!
わたしが持ち込んだ包丁は、研ぎ師さんが見るなり「これは誰が使っているの?刃がみんな丸くなっているなぁ」ということでした。汗
やっぱり、切れないと感じていたことに間違いはなかったようです。
おじさんは試し切りをしてくれましたが、紙も布もまったく切れないんです。汗
包丁研ぎは数分で終わるので、ちょっと待っててということだったのですけど、とても丁寧に作業してくださるんですね。
何度も刃の角度を見たり、指でさわって確かめたりしながら、一生懸命に研いでくださいました。
待っている間の世間話の中で「まな板は何を使っているの?」という話題になりました。
わたしがプラスチックのような白いまな板を使っているのですが、それがNGなのだそうです。
一番よいのは木のまな板で、プラスチックのようなまな板は、刃が傷むのもはやいということでした。
なんとなく、木製のまな板って、汚れたり、黒ずんだりするのが嫌で避けていたのですが、昔からの知恵がしっかりあってのモノだったんですね。
今度、木製のまな板も下調べに行ってみようかなぁ~♪
研ぎ上がりに大満足!
20分くらいで包丁研ぎは終わったと思います。料金は700円でした。
研ぎあがりは、すっごくよく切れるようになっていましたよ!
布の試し切りを見せてくれましたが、数分前まで全然きれなかった包丁が別物のような切れ味!スパッと気持ちよく切れるようになっていたんです。
もともと片刃だったそうですが、それも調整して裏面にも刃をつけてくれました。
それと、刃を見ると「使う人の癖」がわかるのだそうです。その人の使い方に合わせて角度をつけたり、研いだりしているという話にもビックリ!
こういうのは、まさに職人技ですよね!研ぎ器を使っても再現できないことだと思います。(←こういう技術にお金を払うのは、まったく抵抗がないんですw)
ただし、わたしの包丁はオシャレ包丁なので「職人が叩いた包丁のような期待をしちゃいけないよ」と助言もいただけました。笑
上の写真が研ぎあがりなのですが、素人のわたしが見ても、刃が全然違っています!すごくいい感じです。
さっそく、キャベツを切ってみたのですが、めちゃくちゃよく切れます!肉も力任せに切らなくてもよくなりましたよ~。
いまは、包丁も使い捨て感覚になっている方が多いそうです。
たしかに、4,000円くらいで買えるものならば、研いだり何だりするよりも、たしかに使い捨て感覚になるのかもなかぁと気づかされました。
ということで、今回は包丁研ぎの料金とメリットについてお話しました。
包丁研ぎはイベント出店のようにやっていることもありますし、スーパーやホームセンターなどで定期開催されていることもあります。
おじさんとの話も楽しかったですし、包丁研ぎをお願いして本当よかったと思いました。
ちいさなことではありますが、こういうのって試してみないと分からないものですね。みなさんも、機会があったら、是非チャレンジしてみてくださいね!
今回の記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。
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